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世間話をしながら歩くと、1時間も経たないうちに山頂に着いた。
売店には名物の蕎麦やビールも置いてある。
乾いたTシャツを着、ウィンドブレーカーを男に返しながら
「お礼に蕎麦おごりますよ。ビールもお好きなら」と俺が言うと、
「いえ、結構です。残念ですが、もう帰らないと。車でいらしたんですか、それともJRですか?」
と急に男が俺の顔を見て尋ねた。
俺はJRではなく私鉄で来た、もっとお話ししたかったが、残念ですと言い、別れを告げた。
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