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おまけに『おばさん』だなんて呼んでみろ?
一気に無表情になって口も聞いてくれなくなる。
昔っからそう。『百合子さん』って名前で呼ばないと静かに怒るんだよ。ソウタにさえ名前呼びさせるほどだし。
無駄に頑固なところはしっかりとソウタに受け継がれている。
「急に出かけてくるって飛び出してったっきり連絡はつかないし、心配してたとこだったの。テツ君と一緒だって知って安心したわ。外寒かったでしょ?」
何か温かい飲み物持ってくわね。と、百合子さんはキッチンのある方へと消えていった。
ソウタは帰るなり、2階へ猛ダッシュして自室を片付け中。
慌てて出てきたからぐちゃぐちゃなんだとさ。別に気にしねーのに。男の部屋なんてそんなもんだろ?って言ったら、テッちゃんの部屋はいつも綺麗じゃん!!ずるい!!って言われちまった。ずるいとか意味わかんねー。
「ソウター!!上がるぞーー!!!」
俺は玄関からソウタに聞こえるように少し大きめに声をかけた。
親父さんは寝てるって言ってたし、本当にちょっとだけ。
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