奏でるは天使の吐息

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「ありがとうございます。頂きます。」 夜更かししすぎちゃダメよー。と、百合子さんは満足気に部屋を去っていった。 「もう。母さんってばいつもああなんだから。」 俺の前では母さん呼びするソウタが口を尖らせながらぶつくさと文句を言っている。そんな顔も可愛いな。と眺めていると、ん?何?と見つめ返された。 「あ、いや。仲良くていいじゃねーか。」 慌てて取り繕ってケーキを頬張る。 そうかなー?となおもブツブツ言ってるソウタもケーキに手をつけ始めた。 しばらくその甘い二つを堪能する。 その間たわいもない会話をしてはケラケラと笑うソウタがいちいち可愛い。おかげで俺の頬も緩みっぱなしだ。 次は何やろっかな?とフォークを咥えたまま、ゲームを物色するソウタの手の先に、俺がちょっとやりたかったゲームを見つけた。 「なんだよ!シュミレーションもあんじゃん!」 「え?いいけど、テッちゃんってシュミレーション派なの??え?」 なんかスゲー驚かれてるけど、なんでだ? 別にいいだろ、シュミレーションでも。
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