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___ 01
▼ Takahiro
とうとうこの日を迎えてしまった…
憂鬱だ、すごくすごく憂鬱。
間接照明以外に何も無い殺伐としたリビングでゴローンっと、
〝 ピンポーン 〟
あーあ、来ちゃったか
無視してやろうか…、
なんて寝転がったままインターホンを眺めていると、次は2回連続で鳴らされて
「 おい、西島!起きてんだろ!」
ドアをバンバン叩いて、声を荒らげてる
はぁ、
ため息をつきながら重い体を起こして玄関へと向かう
西「 …… 早かったじゃん 」
なんて、目を擦りながらあからさまに今起きました感を出しても
「 何時だと思ってんだよ、あと1時間で式始まる。早く着替えろバカタレ 」
今にも胸ぐらを掴まれそうなぐらい…
西「 日高おっかない!… そんなにプリプリしてると皺増えちゃうぞー 」
ヘラヘラする俺を見て、少しネクタイを緩めながら
日「 俺の拳が飛ぶ前にさっさと準備しろ(笑) 」
ニコニコ笑ってるのに、目が怖いよ、血走ってるよ…
西「 ヒィイイ ……5分待ってて 」
一応ね、一応スーツの準備はしといたんだよ。
出席する気なんて全くなかったけどね
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