___ 01

1/12
前へ
/75ページ
次へ

___ 01

▼ Takahiro とうとうこの日を迎えてしまった… 憂鬱だ、すごくすごく憂鬱。 間接照明以外に何も無い殺伐としたリビングでゴローンっと、 〝 ピンポーン 〟 あーあ、来ちゃったか 無視してやろうか…、 なんて寝転がったままインターホンを眺めていると、次は2回連続で鳴らされて 「 おい、西島!起きてんだろ!」 ドアをバンバン叩いて、声を荒らげてる はぁ、 ため息をつきながら重い体を起こして玄関へと向かう 西「 …… 早かったじゃん 」 なんて、目を擦りながらあからさまに今起きました感を出しても 「 何時だと思ってんだよ、あと1時間で式始まる。早く着替えろバカタレ 」 今にも胸ぐらを掴まれそうなぐらい… 西「 日高おっかない!… そんなにプリプリしてると皺増えちゃうぞー 」 ヘラヘラする俺を見て、少しネクタイを緩めながら 日「 俺の拳が飛ぶ前にさっさと準備しろ(笑) 」 ニコニコ笑ってるのに、目が怖いよ、血走ってるよ… 西「 ヒィイイ ……5分待ってて 」 一応ね、一応スーツの準備はしといたんだよ。 出席する気なんて全くなかったけどね
/75ページ

最初のコメントを投稿しよう!

61人が本棚に入れています
本棚に追加