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それから10分もしないうちに式場に着いた
日「 お、案外余裕あんじゃん!式まで30分ぐらいか 」
車から降りて日高の後ろをトボトボ付いていく
ロビーで受付を済ませて日高が誰かに電話をしだした。
俺はその隣で直線上に続く廊下をボーッと眺めていた
日「 もう皆中にいるってよ!俺らも行こうぜ。」
そう言われてどんどん重くなる足取り、
はぁ、夢であってほしい…
「 あら、日高君に… 西島くん!?!」
聞き覚えのある声に俯いていた顔を上げると、そこには千晃のご両親が俺を見るなり目を真ん丸にして驚いていた。
日「 この度は、ご結婚おめでとうございます。」
日高が頭を下げると同時に
西「 …おめでとうございます。」
俺も一緒に頭を下げた
千父「 2人ともありがとう 」
その声で2人して頭を上げると、お母さんは少し顔を歪めていた
あれ…?俺来たらまずかった?今日の今日まで欠席って言ってたから気分を害してしまったのかも…
なんて思いながら顔色を伺っていると
千母「 …まだこっちに旦那さん着いてないのよ 」
千父「 母さん!…2人ともごめんね、今向かってるみたいだから。」
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