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月曜日
月曜日、嗚呼月曜日、月曜日...。
憂鬱のあまり、くだらない1句を詠んでしまったワタクシ、サラリーマン徹也の心中は穏やかではありません。
なぜなら今日は、魔の月曜日。
昨晩。お願いだから、月曜日よまだ来ないでくれと祈ったのも虚しく、俺は、ただいま駅のホームで押し合いへし合い通勤電車を待っている。
なんだか胃が痛い気がするな...うん。
なぁ、俺のお腹さんよ...今日は調子悪いよな。
(あんさん、あんさんの胃腸は常時ただれているよ。)
たしかに。常時胃腸は痛いんだけども。
今日は、胃が痛いから休みますって課長に電話しようか。
いや、でも今日は午前中プレゼンがあったハズだな...。
それは外せないな...ふむ。
お昼食ったら腹壊したって、午後休にしようか。
あ、でも今日は向かいの定食屋が割引でサービス価格になってるんだっけ。あそこ、うまいんだよなー。あれ食って腹壊したって言ったら、悪い噂が流れてしまうかな。
うむ、それは申し訳ないぞ。よって却下だな。
電車がホームに到着したので、躊躇いながらも乗り込み、
やはり押し合いへし合いしながら思考を続ける。
なんか、頭も痛くなってきた気がするな。
なぁ、俺のおつむさん...今日は仕事厳しいよな。
定時までで限界な気がするけど、キャパ的にどうすか。
(アニキ、アニキの頭痛は慢性的だから平常運転だぜ。)
ですよねー。うん、知ってた。
俺慢性的な偏頭痛持ちだから、これが平常だって。
現実から逃避してただけだった。そんな時もある。
プシュー。
逃避を続ける思考を持て余していると、
あっという間に会社の最寄りに着いた。
はぁ...。
盛大な溜息をひとつついて、
今日も俺は、地獄の門をくぐるのだった。
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