服部一義の日常ー1

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服部一義の日常ー1

昔はどうかしらないが、今の学校にはスクールカーストが少なか らず存在する。容姿が優れコミュニケーション能力にも長ける、 いわゆるイケている人はAチームになる。それの取り巻きがBチーム。 しかしその輪にも入れずに落ちこぼれた存在を、人はCチームと呼んだ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 俺の名は服部一義(はっとりかずよし)。私立光栄高校に通う一年生だ。 今はクラスの奴らもすっかり打ち解け、カーストもしっかり分けられた 夏休み明けの9月。話の流れから分かるように、俺はもちろん Cチームである。地味で存在感が無く、容姿にもこれといった特徴がない ためCチームになってしまった。しかし俺以外にも5人いて、合計6人 になるが、その紹介はおいおいしていくことにする。さて、今日は            夏休み明けということで始業式と宿題提出だけで授業が終わりらしい。 さっさと帰ってゆっくりしたいところだ。学校に無駄に長居する理由 はない。帰りのホームルームが終わり帰ろうと思ったが、催したので トイレに入った瞬間、舌打ちしたくなった。よりによって ヤンキー共がゲームしているところに運悪く入ってしまったのだ。 こんなことなら少し遠いが、人気のない職員室隣のトイレを使うべき だったと後悔しつつも、ここでトイレを使わずに出ればヤンキーども に絡まれないとも限らないので、普通に用を足して出ることにした。 ゲームするなら家で皆ですればいいのに何故、アンモニアやカビの臭い などが混ざったトイレでゲームするのか理解に苦しみつつ、用を足し トイレを出ようとしたときに…。 「おい、ちょっと」とヤンキーが声をかけてきたのだった…。
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