2 レッドソルジャー

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2 レッドソルジャー

 新川昌宏は幼少より絵画の才能を発揮する。小学校3年生のとき、T大学出身の内野剛志がクラスの担任になり、冬休みの宿題で妖怪の絵(27枚)を30分間あまりで書き上げ、その作品は内野によって保管され、貴重な作品として『横浜市新川美術館』に残された。  中学3年生の頃からビートルズなどのロックに傾倒。同級生であり後にミュージシャンとして活躍する神尾竜平や石黒鉄二とバンドを組んだこともあった。  15歳のときにノイローゼに陥り自殺未遂。高島埠頭から飛び込もうとしていたところを母親に止められる。  1977年、花舞学園に入学。友人数人と、学園祭で映画を作成し出演する。  同高校1年生の17歳の8月、自宅でエレキギターを練習している最中に感電死。このエレキギターは17歳の誕生日にプレゼントとして贈られたものであった。死因は感電事故。  新川が何故、今になって殺人を決意したのか?冥界に旅立ってからかなりの年月が経っている。  それは冥界でバンドを組んでいたからだ。三宅美月って美女がボーカル、前田武彦ってオッサンがドラム、辻徹平って14歳の少年がベースだ。新川は勿論、ギターだ。バンド名は『レッドソルジャー』だ。美月はストーカーに刺されて、武彦はトラックに轢かれて、徹平は親からの虐待に耐えかね自宅で首を吊って、冥界にやって来た。 「アタシたちって永久に歳をとらないのね?」  なんて美月は言っていたが真っ先に『レッドソルジャー』を卒業した。渋谷センター街で通り魔事件が起きたが、アレは美月が憑依したゲームオタクの犯行だ。武彦、そして徹平も卒業してしまった。冥界にいる意味はなくなった。  新川は冥界でたくさんの妖怪を倒したこともあり魔術を使えるようになった。  透明人間としてあのホテルを訪れて手から電撃を放出して大沢を殺害したのだ。里見昌宏って新生児として復活を遂げた。
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