第1韻 それは突然始まるお約束

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 何を言ってるだろうこいつはというのが私の素直な気持ちだ。 神様みたいだとは思ったけど、本当に神様のわけないだろう。 漫画やアニメじゃあるまいし。  そんな私の考えなどほっといて、白いのは続ける。  「さっきも言った通り、僕は君に依頼があって死んでもらったんだ。死んでくれないと僕は君に話せないからね」 そう言えば私の考えていること、的確に当ててきてるな。  本当に神様なのか…だけど、仮に本当に神様だったとしても、神様がこんな私に何のようなんだ。  私は一般的なゲーマーであり素人ラッパー。  神様が頼むなんておかしな話だ。  「それは君が強いキャラを持ってるからだよ」  そう言って、神様は私が【スカイウォーオンライン】で使ってるキャラを見せてくる。  レベル9999で全ステータス999のカンスト。  ここまで到達させるのに5年かかった努力の結晶。  たしかにランキングや攻略掲示板に乗せられる位には強いけど…それがどうしたのか。  「このキャラの姿と力を手に入れたくないかい?」  そう言って神様が何かを唱えると、私を光が包む。  えっ、なにこれ。  お腹の底からクルクルと何かが渦巻いてる感じがして、身体が丸ごと変わってく感じだ。     
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