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翡翠のような色をした壁や天井一面の氷に太陽の光が浸透して幻想的な雰囲気だ。切り抜かれた十字架の前に来ると、やっと神父から結婚の宣誓を促される。
いつの間にか入ってきた親族に見守られながら、ベールを持ち上げて夏鈴の素顔を見た。つけまつげなのだろうか。とてもきれいに整えられた目元がより美人度を上げていた。白い肌が陶器のようで、本当に…とっても、美味しそうだ……。
オレンジ色の口紅をした小さな唇を噛みつくように奪う。夏鈴はいつもの熱い営みで培ってきた反応をした。
鼻から抜けるような甘いため息が漏れて、スイッチが入ったことを俺に伝えてきた。その白いドレスの下にはどんな下着を着ているのか、楽しみで仕方ない。長い手袋を外して指輪の交換を済ませると、俺は夏鈴を抱き上げて馬車に乗り込んだ。
雪原をすべるように走る馬車の中で、俺はウエディングドレスの花嫁の口を舌で犯していた。「ダメだよ」と小さな抵抗をしながら、色っぽい顔をした夏鈴が応えてくれる。そのまま手を胸の中に滑り込ませてしまおうかとしていると、もうホテルの前に到着してしまった。
残りの家族も連なった馬車からぞくぞく降りてきて、ウエディングパーティーの会場に移動する。衣装交換と写真撮影のために、俺達はそれぞれの控室に一度入った。
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