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Ⅴ
そして1か月後、金子さんと小百合の結婚式が、郊外の教会で行われた。
私は、二人の同僚として、出席した。
「綺麗ね、花嫁さん。」
「本当に。」
綺麗に着飾った小百合を見て、周りは花が咲いたように、ウキウキしている。
小百合は、本当に綺麗だった。
金子さんの隣にいて、益々輝きを増しているように、思える。
もう少し、勇気を出せば、今金子さんの隣にいるのは、私だった?
私は、首を横に振った。
そんな訳がない。
どんな人が現れようと、金子さんが選んだのは、小百合なのだから。
今は、二人の結婚を、祝福しよう。
チャペルから出て来た金子さんと小百合に、私は盛大な拍手を送った。
「おめでとう!金子さん、小百合。」
「ありがとう。」
階段ですれ違う時に、二人は手を振ってくれた。
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