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楽しく歌っていれば時間はあっという間に過ぎていく。
「あぁー、楽しかった♪」
「そっか」
「秋斗は楽しくなかったの?」
「そんなことない。楽しかった」
時々見せる、素っ気ない態度。
いつものことだから気にしないけど…
気のせいかな…
今日のは違う気がする。
「秋斗… 」
「うん?」
帰り道、思わず強く手を握り締める。
急に淋しくなる私がいた。
「そこの公園にいこっ?」
「構わないけど」
握った手を引っ張って近くの公園に向かう。
無理に連れてってるのはわかってる。
でも、今日はしないといけない気がする。
大きな遊具の中。
ここなら2人だけ…。
暗いし、小さな子もいない。
「お、おい…」
「あっ、ごめん…。 でも一緒に行きたくて…」
「そうだな。 もう少し一緒にいような」
暖かい…///
優しく抱きしめてくれた。
さっきまでの不安が和らいでいく。
「秋斗… 」
「一緒にいるから大丈夫だ。 別れたりなんかしねーよ」
彼が微笑みながら私のことを見ていた。
私は安心していた。
このまま
ずっと一緒にいられると思ったから。
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