3人が本棚に入れています
本棚に追加
(秋斗ver)
「元気になったらデートね…」
LINEがきた時は、まだ病院にいた。
それも大きな病院。
「飯塚さん、飯塚秋斗さん」
「はい」
看護師に呼ばれると診察室に入る。
「飯塚さんね。 体調はどうだい?」
「はぁ、特に変わった様子はありません」
「どこかに痺れとかも?」
「大丈夫です」
これは、いつものこと。
そう。
定期検診だ。
「とりあえず、薬で抑えることは出来ているみたいだね」
「はい」
「では、このまま続けていくけど… 何かあったら言うんだよ?」
「わかりました」
頭を下げて診察室を後にする。
そうなんだ。
俺は…ちょっとした病気。
このことは家族以外は知らない。
友達も…
知人も…
そして彼女も…
最初のコメントを投稿しよう!