招かざる『相手』

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招かざる『相手』

次の日も、朝から暑い一日だった。 『妖怪学校』の校舎は比較的新しい感じで、清潔感があって良いと思う。 『中学』とは言っても、何しろ学生そのものが『少ない』から、全学年全員で『ひとクラス』なんだそうだ。 油すまし君が『妖怪界にも少子化の波が進行してて』って言ってたけど‥‥いやゴメン、正直意味が分かんないや。 その日の下校時。 通学路は風も収まってたけど、一反木綿は相変わらず一つ目のカバンに隠れてた。 何でも「あまり暑いとすぐに蓄熱するから」って。 ‥‥ほんと、不自由なもんだなと同情するしかないよ。 そして、今日は猫娘ともう一人、可愛らしい小柄な女の妖怪()と一緒だった。 「あれ‥‥? この子は?」 ボクが尋ねると。 「ああ、この子さぁ! 『砂かけ婆ぁ』なんだよ‥‥子供だけど。ケケケ!」 猫娘が楽しそうに笑う。 「‥‥よろしく」 うーん、どう見ても『婆ぁ』は無いな‥‥『婆ぁ』は。 だけど、無理して『爺ィキャラ』を作っている『子泣き爺』よりは健全だと言えるだろう。 「な、何というか‥‥カワイイよね?」 ‥‥『妖怪だ』という点を除けば、だが。 すると、 「やだぁぁ!」 砂かけ婆ぁが、嬌声を上げたと思った瞬間、 バッ‥‥!!     
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