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良く良くみると身体が『緑色っぽい』ような‥‥そうか、彼は『カッパ』なのか‥‥え? でも『頭』は普通だよな? チャンと髪の毛があって、特に『皿』がある雰囲気じゃぁない。
ボクが不思議そうにしてるのを、一つ目が気づいたようだ。
「そうだなんだ、彼は『カッパ』でね。でも『お皿』が見えないだろ? アレは『ウィッグ』なんだ」
今度はそう来たかぁぁぁ!
「え‥‥それって、つまり‥‥」
うーん、流石に『カツラですか』とは聞きにくい。色々と。『ハラスメント』って言われるのもアレだし。
「うるさいな!いちいちバラすんじゃないよ。それにコレは君たちがだな、やれ『ハゲ』だの『落ち武者カット』だのチャカすから!
それに、ここ最近は地球温暖化のせいか何か知らないけど、真夏の暑いのがシャレにならないんだ。なので、こうして『対策』してないと皿の水が乾いちゃうんだよ」
そうか‥‥猛暑ってそんなトコまで影響するんだ‥‥
妙な処で感心するというか。
そうこうしてる内に、
何処からともなく『いい匂い』が漂って来る。さっきのシチューだ。
「あ‥‥美味しそうな匂い‥‥」
「はい、どうぞー!サービスで持って来てあげたわよー!」
猫娘が、ボクの分を運んで来てくれた。
「あ、有難う」
うん、やはり『いい香り』がしている。
「いただきます!」
皆で手を合わせる。
一口食べて見て、ボクは驚いた。
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