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「これ‥‥美味しいよ‥‥同じシチューでも、前の学校の時よりゼンゼン美味しい!」
何か、とても得した気分がする。
「だろ?だろ?旨いだろ?はははっ! そりゃそうさ、何しろ村で作った無農薬・有機栽培の野菜だからよー!」
油すまし君が嬉しそうに、シチューを口に運ぶ。
「いや‥‥厳密に言うと、少し違う‥‥」
口を挟んだのは、一反木綿だった。
「害虫駆除に少し、農薬を使うから‥‥正確には『減農薬』‥‥」
「うるせぇな!細かい事ぁいいんだよ!」
油すまし君が、そう言ってむくれた。
‥‥どうなんだろう? やはり妖怪も『健康食品』とか気にするんだろうか‥‥?
そう簡単に死にそうも無い感じだけどなぁ‥‥サッパリ分かんないや。
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