ボクは誘拐された

1/4
68人が本棚に入れています
本棚に追加
/65ページ

ボクは誘拐された

「ホホホホ‥‥」 『そいつ』は、不気味な笑い声をあげていた。 そして、『お父さんの形』が徐々に崩れ始め‥‥ついには、妖怪図鑑などで『見たことのある』あの形になった。 そう『妖怪・のっぺら坊』だ。又の名を、『ぬらりひょん』‥‥ 分かる。 『コイツ』は学校に居るような『なんちゃって妖怪』とは、比較にもならない! もともと、のっぺら坊は『妖怪の総元締め』とまで言われる存在なのだ。妖力のケタが違う。 それが‥‥こうして実物に出会うなんて! それも、どうやらあまり『好意的』とは言えないようだ。 「‥‥何してんだ、のっぺら坊‥‥言われてるよなぁ『学校に出てこい』って。この不登校野郎がよ‥‥」 一つ目が、ボクの前に立ちふさがってくれている。 「ふん!何が『学校』だよっ!ふざけんじゃぁねぇ‥‥あのよ‥‥ワシら『妖怪』だぞ‥‥それが、テメェら『人間』なんぞに感化されよってからに‥‥」 のっぺら坊は、イラついているようだった。 「あの‥‥『阿部』の野郎が相手じゃぁワシも分が悪いから、今まで黙って見ておったけどな‥‥『ガキ』が相手ならぁ、話は違うってモンだぜ?」 ジリ‥‥ のっぺら坊が、距離を詰めてくる。     
/65ページ

最初のコメントを投稿しよう!