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「……ゴメン、メル……。また食材を取りに行かないといけないんだけど……」
グリンに怪物と渡り合うだけの攻撃力はありません。
一応武道の心得はあるんだけど、到底ラビリンスに出現するモンスター達と戦える程ではないのです。
そしてそう言った時に先陣を切るのは、いつも私の役目だったのでした。
「分かってるって! 早速出かけるんでしょ?」
でも私はそれでも嬉しかったのでした。
どんな形でもグリンの役に立てるんだから、嬉しくない訳が無かったのです!
「うん。じゃあ食事を終えたら出かけようっ!」
私が殊の外明るく答えたからなのか、グリンも明るい笑顔に戻ってそう答えました。
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