青い瞳の彼女

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夏休みが終わっても、美月との付き合いは続いていた。 僕は時々不安になっていた。 美月とのこの関係がいつまで続くのか、美月が僕のもとを去ってしまう日が来るのではないかと、ふと考えてしまうことがあった。 ある日高校の帰り道で、僕は美月に正直に聞いてみた。 「美月はなぜ、僕と付き合ってくれているの?」 美月は笑顔で答えてくれた。 「だって、大ちゃんは優しいから好き!  それに、大ちゃんは私の命の恩人だし…」 僕は、美月の言っていることが理解できなかった。 (命の恩人って何だろう?) 「命の恩人って、どういうこと?」 僕が問い詰めると、美月は慌てた素振りで、 「ううん、何でもない!  私は、大ちゃんにいつも助けてもらってる!  大ちゃんがいると、高校が楽しいから…」 と話してくれた。 僕は、これ以上問い詰めることはやめた。 そんなことよりも、今僕は美月に自分の気持ちを正直に伝えようと思った。 「美月、こんな僕と付き合ってくれてありがとね!  僕も美月の事が大好きだよ!」 すると美月は、少し目をうるうるとさせながら、 「嬉しい!」 と言ってくれた。 僕は、美月に正直に気持ちを伝えることができた自分に驚いていた。 美月の前だと、素直になれる自分がいることに気が付いた。 自分の気持ちを伝えることができた嬉しさからか、この日の僕はとても笑顔で美月に接することができたような気がしていた。 美月も、 「今日の大ちゃんは、楽しそうだね!」 と言っていた。
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