青い瞳の彼女

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寒さが増してきた12月、街はクリスマス一色になっていた。 美月が、街の中央公園通りのイルミネーションを見に行こうと言い出した。 夕方になるまでコーヒーショップで話をして、夕方になった頃中央公園通りを2人で散歩した。 少し寒かったけれど、イルミネーションがきれいで、何よりも美月とこうして散歩できることが嬉しくて、僕の心はぽかぽかと温かかった。 美月が、 「クリスマスイブの日に、大ちゃんとまたここで散歩したいね!」 と言い出した。 僕は嬉しくて、 「うん、また散歩しよう!」 と答えた。 美月が、僕と手を繋いでくれて、僕は幸せな気持ちでいっぱいだった。 でも、この日の美月は、どことなく寂しそうで、いつもの笑顔と元気がないように感じた。 美月と僕は、中央公園通りの交差点に差し掛かっていた。 横断歩道で信号が青になって渡り始めてまもなく、僕は突然強く突き飛ばされて横断歩道上で転倒した。 僕が後ろを振り返ると、車が美月を跳ねて急停車していた。 美月が横たわっていて僕が慌てて美月に近づこうとすると、美月は突然まぶしい光で覆われて美月の姿が見えなくなってしまった。 少しすると光が少しずつ薄れてきて、そこには白い子猫が横たわっていた。 僕は、この子猫に見覚えがあった、 そう、僕はとっさに神社で見つけて世話をした子猫だと確信した。 僕は、子猫を抱き上げて、 「美月、美月…」 と必死に声をかけたが、子猫はぐったりとしたままで、そんな子猫を見て僕は涙が溢れ出して止まらなかった。 周りに人が大勢集まってきて、この不思議な現象を見て、驚きを隠せないようだった。 その後、僕はどうしたのかよく覚えていない。
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