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2.00P.M.
「また明日ね~、さようなら~」
「さよ~うなぁらっ!」
お迎えの時間だった。
いつもルナちゃんは一番最初に帰る。
外には真っ黒い高級自動車が停まっていて、中が見えないようになっていた。
そう、ルナちゃんのお父さんは有名企業会社の社長様で、尚且つそのお父さんは、外国人なのだそうだ。だからあの綺麗なすみれ色の髪色はお父様譲りなのかな。
だけどその日だけは、ルナちゃんのお父さんの都合が悪く、一緒に私のお母さんの車で帰ることになっていた。
なので帰る時間は結構先だ。
「ルナちゃん、るり暇だよぉ~~、何する~?」
「うーん、お絵描きでもしてよっか」
「いいねっ!」
その15分後、お絵描きしながら待っていた頃。
急に外が騒がしくなっていた。
ちょうどその頃、あの生命体らが人間の命を奪っていた頃だ。
周りにはもう、友達や先生が居なくなっていた。
「ルナちゃん、何か外うるさいよ~?」
「たしかに、見に行ってみよう?」
私たちは手をぎゅっ、と握りながら、『りす組』と書かれたドアを開け、恐る恐る玄関へ向かって行った。
だが開けた瞬間、先生と八会った。
「来ちゃだめっ!!!!!!」
そう叫び、先生が私達の方を振り向いた瞬間だった。
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