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グリッ。
肉が避ける音。
赤い、ドロっとした物が先生の首を真っ赤に染め上げ、下に滴り落ちた。
そして私達が、その滴り落ちる血を目で追いながら下を見た時には。
玄関は赤黒く染まっていた。
さらに横には、命尽きた校長先生や、友達の体が無造作に置かれている。
またさらに、私達の前には、先程は息をしてたのに今は息を失っている、箒を持った先生が横たわっていた。
その先は。
あの生命体 、『アブル』が、こちらを睨みつけていた。
その後は早い。
何でも冷静に対処できるルナちゃんが、私の手を引っ張って、走ってりす組に戻る。
そうしたら、急いで完全にドアをシャットアウト。
そしてずっと、ピアノの下に引きこもって、助かっていれば良かったのだが。
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