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「遠慮するな。きゅきゅっと、こう……上手く擦るぞ?」
筒にした手を目の前で動かされ、両腕を左右どころかぶんぶんとふりまわす。
「む、無理ですっ! 姫川さん、できるわけないですってばっ……」
なんつーことを……つか、なに考えてんだよっ。
「…………無理?」
「そう、無理ですっ!」
「……できるわけ……ない?」
「ないですっ!」
「はあぁ? やってもねえのに決めつけてんじゃねーよっ!」
うわわ。なんかオレ怒らせてるし……。
「お、怒らないでくださいっ……そういう意味じゃなくて……」
「なら言えっ! どういう意味だっ!!」
「だだだ、だって、オレ、オレなんかじゃ……」
「あほんだらっ。なんかって言うなって言っただろっ!」
「――イダっ! で、でも……っ」
怖い、怖い……しかもすごく痛い……。
「は、見てろ。そこまで言うならおまえ『なんか』ぐずぐずにしてやるよ。脱げっ」
「ちょ、来ないでくださいって……わ、引っ張ら、ないで……っ」
「女かっ! 逃げんなっ」
ひいぃ……お、襲われる……。
「もう勘弁してくださいよ……っ」
今にも剥ぎとられそうな下衣を必死に引き上げ、なんとか抵抗しようと思いつくまま言葉を投げる。
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