先輩と美術館デートです

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最初に目に入ってきたのはゴッホの『ひまわり』。荒々しい筆のタッチ。絵の具が浮き出てくる程の立体感。 本物の絵画の横には、立体で表現したひまわりがあります。額の中に実体としてのひまわりが配置されており、ゴッホの筆の質感を表現している展示。 「面白いですね。2Dの絵画を3Dで再現してるんですね。これは蝋ですか?本物のひまわりを混ざってるように見えるけど…」 「面白いでしょう?この美術館の特徴がこれなんだ。三次元で絵画の再現をする。素材をあえて秘密にしてるのは、どうやって再現しているのかも想像して欲しいからなんだよね。例えば、ゴッホのひまわりは、君の想像どおり蝋と本物のひまわり、あとはプラスチックや紙なども用いて再現されている」 「素材が秘密なのに、先輩よく分かりますね」 「僕は色々な作品を観てるからね」 先輩の知識の幅広さに憧れます。
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