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つい、投げ出した足を見つめる。
この足の怪我以降、何もかもが上手くいかない気がする。
大学の推薦が消えた――そのことで落ち込んでいるつもりもないけど、愛にも言った通り、全く平気な訳ではない。考えればどうしても気が重くなる。
そして何より、体が思い通りに動かせないことは、考えていた以上にストレスを感じることだったし、当初、仕方がないと吹っ切っていたはずの大会の欠場も、時間が経つにつれ、じわじわと悔しさが滲んできた。
慎吾があんなこと言ったからだ。
悔しいなら悔しいと言えばいい――ほら、そんなことを考えたから、余計にそういう気持ちになってしまったんだ。
――なんて、こんなの、とんだ八つ当たりだとわかってはいるけれど。
『悔しいとは思うよ。
でも、それを誰かに言ってたところで何になる?』
今さらだけど、慎吾にそう抗議したい。
別に、オレは我慢をしているつもりはない。それを口にしたところで何も変わらないと思っているだけだ。全部、自分の問題なのだし、人と共有するようなものじゃない。
だけど、とも思う。
周りの目には、オレがやせ我慢をしているように映るのだろうか。
「鈴にも、かな……」
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