0人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
警官「ちょっ、小駒巡査!取り調べ中ですよ...!?」
小駒「取り調べは終わりだ、彼女はこちらで担当する」
警官「えっ、そんな急な...」
小駒「高山紫穂さんだったよね?少し来てくれないか」
来てくれないか、という疑問形の言葉とは裏腹に手を掴まれ連れていかれる。
紫穂「あっ、わ...ど、どこ行くんですか」
小駒「君が見たのはバケガミというものだ」
紫穂「バケガミ?」
小駒「人の感情から出来る化物らしい...詳しくは俺も知らない、だが」
紫穂「だが?」
小駒「そいつらを駆除出来るのはあいつだけ……それだけはわかる」
小駒「……だから、その人の所へ行く」
紫穂「えっ、あの人喰いの化物を駆除するんですか!!?」
小駒「そうだ、俺も最初は信じられなかったよ!だがな、あの化物に喰われて死んだ人を救うにはあいつに頼るしか無いんだ!」
紫穂「......あいつ、って...?」
小駒「......『式鬼神遣い』だ」
紫穂「式鬼神...?」
初めて聞く単語だ。式神と言うくらいだし陰陽師か何かなんだろうか。
と、小駒がその考えを見透かしたように言う。
小駒「陰陽師から派生した専門職らしい。式鬼神と符術を使う」
紫穂「...かなりスピリチュアルというか...怪しいですね...?」
最初のコメントを投稿しよう!