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短編 怪(あやし)は人の傍らに 2話
「で、高山紫穂サンだっけ」
紫穂「あっ、はい、そうです」
「ん、私は満島波切。よろしく」
紫穂「よっ、よろしくお願いします...?」
波切「お姉さんが被害に遭われたんだよね、場所は何処?」
紫穂「…石黒町三丁目の…住宅街だったと思います。あっ、ボロっちいカーブミラーと街灯がありました」
波切「ふぅん、住宅街か」
更に質問を重ねてくる。
波切「時間帯は?それから、その化物の大きさも」
紫穂「えっと...時間...は、午後...8時...?くらいだったと思います...大きさは...電柱の半分より大きいくらい...?」
波切「あい、ありがと。質問はこれで終わりだよ」
紫穂「えっ?もういいんですか?」
波切「これ以上聞いたって君も困るだろ」
紫穂「そ、それはそうですけど」
波切「時間と日付からして多分決まった発現条件があるから...今夜再現してみようか?」
紫穂「えぇ!?今夜ですか!?」
波切「予定があるならずらしてもいいよ?」
紫穂「い、いつでもいいんですか?」
波切「偶数の日付と午後8時ならね」
紫穂「……明後日が大丈夫だと思います…急だったから驚いただけで...」
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