短編 怪(あやし)は人の傍らに 2話

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気付くと家の前についていた。 紫穂は慌てて礼を言い、軽く会釈して家に入った。そして、その後気付いた。 紫穂(あれ...私家の場所教えてないよね...?警察の人から教えて貰ったのかな...) 時計は9時を指していた。道程は少し長く感じたのに、事務所を出てから20分も経っていなかった。 ──────────────────── 翌翌日の7時半...事務所に来た紫穂は、異様な光景に何も言えなくなっていた。 テーブルの上にはよくわからない字のようなものが書かれた紙が何枚も置いてあり、昨日知り合った式鬼神遣いの少女は手のストレッチのようなものをしている。 紫穂「あの...」 波切「ああ、来た来た。行こうか」 波切は紙を掴むと歩き出す。 紫穂「こっちです、ここの角に...」 波切「うん、時間もそろそろだね...んじゃ、始めようか」 そう言うと波切はさっきの紙を取り出した。 紫穂「それは...?」 波切「符だよ。術符。陰陽師みたいな技が使えるの」 紫穂「...?」 波切「まあ見ててよ。面白いだろうから」 そう言うと波切が何か指で形作り、符を指に挟んで立てる。 すると、その符が光った。 紫穂「...!?ど...どうなってるんですか、これ...?」 波切「発!」     
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