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暑い。暑くてたまらない。
今日で夏休みは終わりだというのに、何故こんなにも暑いのだろうか。「息も詰まるような暑さ」という表現はまさに今、使うに相応しい。
太陽は今この瞬間も、容赦なく僕らをじりじりと照りつけている。何か人間に恨みでもあるのだろうか。夏が終わる最後の瞬間まで、きっちり苦しんでほしいとでもいうのだろうか。
それに、僕らは今、中学3年生。つまり、受験生だ。夏が終わったら本格的に競争の日々が始まるのだから、少しは加減してくれても良いと思うのだが。
だが、
「よし、あと何人だー?」
ブリーチした髪に、切れ長の目。
ちょっとヤンチャな風貌の僕の親友は、この灼熱地獄にも一切動じる様子がない。
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