プロローグ

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それからというもの、人々はその島へと向かった。 人は殺到した。 しかし、その島にはある制限が設けられていた。 島に入れるのは100人まで。 100人になった時点で謎の壁に阻まれる。 そして再び入れるようになるには人数が減ることが条件。 つまり、島から誰かが出るまで次の人は入れない。 ──なんて、誰もがそんな生易しいことを考えていた。 きっかけは軽いものだった。 ある探検家が島に入ったは良いが忘れ物をしていたことに気づき、一歩島を出た瞬間に変化は起こった。 その探検家は急にその場で苦しみ始め、そして右腕が吹き飛んだ。 彼はすぐに船を乗り継ぎ救急車へと乗せられた。 そこから何の気なしに島から出ていく人が現れる。 その人たちは出た瞬間に全員倒れ、そして身体の一部がなくなっていた。 内蔵から四肢までランダムに選ばれた一部。 心臓や脳をなくす人も──。 そこで世界は気づく。 理屈は分からない。でも一度入ったが最後、出ることは許されないのだと。 それでも、それを分かっていながらそこに入って行く者はいた。 真実かどうかも分からないとあるモノ目当てに。 そして本当に発現する超能力。 手から火を出せる者。 雷を降らすことができる者。 宙に浮く者。 あらゆる物を透視できる者。     
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