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「………大丈夫です。ちょっと緊張してしまって」
「緊張?」
「はい。………ごめんなさい」
七翔君を温めようと必死で意識してなかったけど、これって恋人同士で入るお風呂なんだよな。
あれ、俺、こんなに密着して大丈夫か?
かあーっと顔に熱が集まる。
「志季さん………?」
「ごめん。俺も意識したら………」
「あっ、うん………」
真っ赤になったまま自然と唇を寄せる。
チュッチュッと触れるだけのキスが次第に深くなる。
気がつくと、七翔くんが俺にまたがっていた。
うわ、ヤバ……。
お互いの中心が擦れあい熱を持つ。
あまりの気持ちよさに腰が揺れ、お湯がチャプチャプと揺れる。
今まで性に対して淡白な方と思っていたが、違うのかもしれない。
七翔君が欲しい。
心の底から湧き上がる欲求の強さに戸惑う。こんなに誰かを欲したのは初めてだ。
でも。
ふぅと深呼吸して、何とか理性を取り戻す。
七翔君の額に優しく口づけると、少しだけ気持ちが落ち着いた。
「一緒にいこう」
少し体を離し、七翔君の手を包みながらお互いの熱をこすりあわせる。
「ん………」
扇情的な声に刺激され、ますます手の動きが早くなる。
「志季さん……」
「七翔君っ。くっ、イク……」
「僕も」
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