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逃げようとする舌を絡めとり、きつめに吸い上げるとカクンと七翔君の足から力が抜けた。 「も、ムリ……」 ドアに背をつけながらズルズルとくずおれる七翔君を抱き止め、口から溢れだした唾液を舌で丁寧に舐めとった。 「大丈夫?」 「……志季さん、激しすぎ。でも、気持ち良かった」 また煽る…… ふぅと息を漏らして気持ちを落ち着ける。 「ねえ、抱かせてくれる?」 目を見開いた七翔君が恥ずかしそうに俺の胸に顔を埋め、こくりと頷くように後頭部を小さく揺らした。 肯定……だよな。 「ありがとう」 頭にキスをすると、七翔君の体が小さく跳ねた。 もう我慢できない。 あっと声をあげながら首に手を回して抱きついてくる七翔君をお姫様だっこして運び、ベッドにそっと下ろす。 「僕、初めてだから……」 「うん。なるべく痛くないように頑張る」 初めてだしシャワーからなんて考えていたのに、まるで余裕がない。 「痛かったら、ごめん……」 高校生にでもなった気分で自信なく告げると、七翔君が俺の頭に手を伸ばしぐしゃぐしゃと髪をかき混ぜた。 「多少痛くても大丈夫だから。志季さんの思うようにしてください」 どっちが大人か分からないな。怯えていた七翔君に励まされるなんて……。 「やっぱり、七翔君はすごいよ」 「そうですか?じゃあ、頼ってくれていいですよ」 小さく笑い合う。 七翔君がゆっくりと目を瞑ったのを合図に再び唇が重なった。
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