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溺れるとはこういうことか。
少し眉を寄せ涙を流しながら、半開きにした口から絶えず甘い嬌声が漏れる。
「あっあっ、んっ、そこ、やっ……」
「気持ちいい?」
七翔君は一瞬何を聞かれたのか分からないという風にきょとんと俺を見つめた後、顔を真っ赤に染めながら小さく頷いた。
「良かった。じゃあこれは?」
捏ねたり引っ張ったり吸い付いたりを繰り返している内にぷくりと立ち上がった胸の突起に軽く歯を立てると、声にならない声をあげながらまるで電流でも流れたように七翔君の体がビクビクと跳ねた。
「あっ、僕……」
初めて感じる強烈な感覚に戸惑う七翔君を安心させるように、唇にキスを落とす。
「可愛い」
「えっ……」
「素直に反応してくれる七翔君が可愛くて、もっと啼かせたくなる」
「あ……」
痛くしたお詫びの意味も込めて少し赤くなった先端をペロリと舐めると、鼻から抜けるようななんとも艶めかしい吐息が俺の耳を刺激する。
もっともっと感じて欲しくて、身体をずらしながらキスを繰り返す。
「そこ、やっ………」
綺麗な形の臍を舌でつつくと、七翔君がイヤイヤをするように首を振った。
こんな所まで感じるなんて。
溺れない方がおかしい。
どこをせめても反応する敏感な体から抜け出せなくなっているのは俺の方だ。
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