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臍のすぐ下にある七翔君のものにそっと舌を這わせると、七翔君が身体を震わせながら一際甘く啼いた。 「志季さ……ん、そんな所、やっ、舐めないで」 まさか自分が他人のそこを舐めるなんて思いもしなかった。 自分のものでさえ舐めてもらおうと言う気が全く起こらなかったのに、先端から滴を垂らしふるふると震える七翔君のそこを見た途端、全く抵抗なく唇を寄せた。 もっと啼かせてみたい。 突然湧き上がった衝動に(あらが)うことができず、七翔君の敏感な所を何度も舐めてから、口に咥えた。 「あ━━━っっ」 七翔君が背中を弓なりに反らせ、信じられないという風に俺を見つめる。 「離……して、お願い、あっ、あっ、出ちゃうから、ねえ、んっ、あっあっ……」 歯を立てないように気を付けながらゆっくりと抜き差しすると、七翔君のそれが更に大きくなった。 イッていいよと目で伝えるが、七翔君はイヤイヤと激しく首を横に振りる。 それなら、と敏感になった先端をきつく吸い、根本を手でしごく。 意地でも出さないと頑張っていた七翔君だが、口と手による刺激には敵わなかったのか……。 「あっ」 勢いよく出された七翔君の物を溢さないように、涙目になりながら一生懸命飲み下す。思った以上に生臭く喉にひっかかってなかなか呑み込めなかったが、吐き出す気にはならなかった。 「志季さん、キスして……」 ぐったりとベッドに身体を沈めた七翔君が俺を見上げておねだりするが……。 「……お願い」 七翔君が首に手を回し、俺を引き寄せた。 「待って、うがいしてくるから……」 「気にしないよ」 七翔君はためらいなくキスをすると、舌を入れてきた。 「不味いね」 唇を離した七翔君が笑いながら告げた。
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