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七翔君は「ん」と体を強ばらせた後、酸素を取り込むようにはぁはぁと短い呼吸を繰り返している。
ローションをつけて後ろを解し始めたが、なかなか柔らかくならない。
簡単に考えてたけど、男同士ってやはりすごく大変なんだ。
あまりにも辛そうな姿にもう止めようと何度も言いそうになったが、「大丈夫だから止めないで」と繰り返す七翔君の気持ちを考えると出来ない。
数分かけて漸く指2本が入った。
冬なのに額に浮かんだ汗が滴となり、ポタポタと綺麗な背中に落ちる。
指で中を広げながらネットにあった気持ちよくなる箇所を探してみたが全然分からない。気持ちいいどころか七翔君はずっと苦しそうなままだ。
「ごめん。抱かせて欲しいって言ったけど、もう十分だよ」
「でも……」
イヤイヤする七翔君を背中から抱き締める。
「俺達まだ始まったばかりだし、焦らずゆっくりいこう」
振り向いた七翔君に優しくキスをすると、かたくなだった気持ちが少し緩んだ。
「止めるよ」
「……はい」
「じゃあ抜くね」
頬にキスしながら指を動かした時……
「あっ、何っ」
七翔君の体が突然ビクビクと跳ねた。
もしかしてここか……。
ゆっくりとそこを指ではじくと七翔君が切なそうに眉を寄せ、声にならない声を上げながら背を大きく反らせた。
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