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俺が送ったのはシルバーのネックレス。 トップは三日月のモチーフで、いつもあなたの側にいますという意味の英語が刻まれている。実はこれペアネックレス。七翔君に送ったのは女性用で男性用よりトップが少し小さく、月の内側に丸いキュービックジルコニアが付いている。 「女性用?」 やっぱり分かっちゃったか。 「嫌だった?これペアなんだ。男性用はこっち」 ネクタイを緩めYシャツのボタンを外して、シャワーの後からつけていたネックレスを見せる。男性用はシンプルに三日月のみだ。 「七翔君もこっちが良かったら、交換してもらうよ」 華奢だと言っても七翔君も男だ。女性用が嫌だって、何で気づかなかったかな。 写真を見た時、似合うって思ってしまったんだ。 「いえ。僕、これがいいです。とても綺麗……」 「本当?気に入ってもらえて嬉しい。貸して、つけてあげるよ」 手を出すと、しゃらんとネックレスが乗せられる。 背中から腕を回してネックレスをつけると、七翔君と向かい合う。 「うん、似合う。リングや時計も考えたんだけど、ケーキを作るときはどちらも邪魔になりそうでネックレスにしたんだ」 「ありがとうございます。でも、僕何も用意してなくて」 「いいよ。意識をとばすほど七翔君をもらったから。昨日の七翔君、すごく可愛かった」 「もう……」 七翔君の胸でジルコニアがキラリと光った。
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