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━━いつもあなたの側にいます。
これは俺の願望。
これから夢に向かって大学と専門学校を両立する七翔君とは、今以上に会えなくなるかもしれない。
寂しくて辛いと感じたらこのネックレスを見て、離れててもお互いを思い合っていれば大丈夫だと思い出して欲しい。
七翔君と付き合って2ヶ月。先の事は分からないけれど、俺は七翔君とずっと一緒に過ごしていきたいと思っている。
本人にはまだ伝えないけど。
「一生大切にします」
一生って、七翔君も俺と離れないって思ってくれてるのかな。そうだと嬉しい。
「クシュン」
「あ、風邪引くから布団に入って」
「でも……」
「じゃないと今夜イチャイチャ出来ないよ」
「志季さんっ!」
肩を押してベッドに寝かすと、顎まで布団をかける。
「キスしようか」
上目使いに見てくる七翔君と触れるだけのキスをする。やっぱり七翔君のキスは甘い気がする。
「いってきます」
「いってらっしゃい」
「なるべく早く帰るから」
続きは夜までお預けだ。
服の上から自分のネックレスに触れるとじんわりと幸せが広がった。
━━終わり━━
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