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あれ、七翔君……… 俺も同じように床に座り、彼を見つめる。 「どうした?」 「だって、さっきから驚かされてばっかりいるから、僕の心臓がもちません」 七翔君はちょっとだけ拗ねたように呟いた。 「俺が驚かせた?」 「驚かせたでしょう?いきなり告白されて、返事をするまもなく置き去りにされて、何とか気持ちを入れ換えて帰ってきたのにまた現れて、そしてまた告白されて、キスされて、そして最後に緊張してるって……。その度にドキドキしてる僕の気持ちなんて全く無視で。もう、何なんですか」 拗ねてるというより、怒ってるよな。確かに自分の気持ちばかり優先して、七翔君がどう思ってるかなんて考えもしなかった。 「そうだな。君の気持ちを全く考えてなかったよ。ごめん」 「だから、謝らないで!こんな事言ってるけど、本当はどれも嬉しかったんだから。きちんと告白してもらったのも、追いかけてきてもらえたのも、抱き締めてもらえたのも、キスも。志季さんの緊張が伝わってきて、僕まで緊張して、心臓バクバクしっぱなしで」 「七翔君……」 「僕も志季さんが大好きです」 勢い良く抱きついてきた七翔君を支えきれずに、二人で床に転がった。 あーもう、幸せすぎる。
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