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あんないい人には出会えないだろうに。
後悔の念に駆られ、目から大量の涙が溢れてきた。つらいなぁ、さすがに、これは。言葉として耳で聞くよりも、もしかしたら、活字で目を通して知った方がつらいかもしれない。耳から受け取った言葉は、時間が経つとその時の相手の顔の表情などとともに、頭の中で再生される。記憶の中の音と映像は変わらない。そのものとして受け止めることになる。だが、活字だけとなると、どうしても自分の中の勝手な想像が想像を呼んでしまう。果てしなくネガティブな気持ちに陥ってしまうことになる。
「あーぁ、学校始まったら、どう接したらいいんだろう。あー、いっそのこと、ガン無視するとか?本人何も分かってないのに、それしたらびっくりするかぁ。友達として接するにも私の気持ちがどこまで持つか……。はぁ。どうしよう……」
今の自分の置かれている状況に耐え切れず、とにかく思ったことをひたすら言葉として外に出していく。涙交じりの自分の情けない声に、一層虚しさを覚える。
「とにかく、すぐ学校ってわけでもないから、一旦置いとこ。うん、そうし
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