ルシア
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「何を……?」 「このまま放っておいたらあの子も死んじゃうから。あの中のものをなんとかする。多分、あの子はそのことを本能的にわかってるから、待ってるんだと思うよ」 じゃあ、後のことは頼んだよ、お兄ちゃん。 優しい青の光のすじが、彼女の手から伸び、球へと刺さった。 球中にあった濁った空気は、跡形もなく、消え失せた。
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