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土曜の朝に、家に帰るための電車に乗るなんて……。何だかおかしい。
見慣れた外の景色が、ぼんやりと淡く見える。
席が空き、座って街並みを眺めて数分後、電車が止まった。
何気に、ホーム先端に立つ男性に視線が移す。
見覚えのある姿にドキッとした。
『先生ーー?』
それは……。
私の初めての相手。
体育の橋元先生だったからだ。
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