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一つ年下の上司との、ややアブノーマルなセックス。
先生との再会ーー
心が乱れるようなことばかりで、気持ちは乗らなかったけれど、仕方なく信に電話をかけた。
そして、すぐに後悔した。
「指輪だけ受け取って、話ぜんぜん進めてないだろう?」
信の責めるような声に、昨夜の罪悪感が込み上げてくる。
指輪はアレルギーではめられないので、本当は返品したいところ。
それも、きっと彼の両親が購入したものに違いなかった。
だからこそ、心底嬉しくなかったのかもしれない。
「わかった。うちのお母さんに伝えてみる。 土日も仕事だから、夜になると思うけど」
それでも、やっぱり結婚はするものだと思い、親同士を正式に会わせる約束をした。
そのあと、離れて暮らす母に電話をすると、とても喜んでいた。
「あんたもようやく人並みに幸せになれるね」
母は、私と先生の過去も、知っていたからだ。
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