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 頭上に広がる青い空。崩壊した建物。  建物の影に身を潜めるように、点在して座り込む人間たち。  それらをふらついた視界でとらえながら、僕は気力を振り絞り、歩みを進めていた。だが、気が付いたら身体は斜めに傾き、重力に任せるまま顔と右手を地面にぶつけた。頬と手にジンジンと痛みが染みる。その衝撃は頭にも打撃として伝わり、ボンヤリしていた脳内に更に霞がかかる。呼吸するたび、砂埃が鼻や口の中に入る。起き上がる気力はない。  座っている人間たちは明らかに僕のことが見えているはずなのに、誰も微動だにしない。  そうだよな。  この世界が繁栄しようが、衰退しようが、人間とはそういうものなんだ。  僕は、脳の筋肉が引き締まる感覚に耐えながら、そのまま地面に倒れていた。
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