60.最終話

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ひとしきり泣いて笑って、金曜夜だからってことでそのまま4人で飲みに行って。 そして、酒灼け会のグループLINEに、『冬だけど、森永、春が来ました』と勢いで書き込み、みんなからの電話や冷やかし半分のお祝いコメントやスタンプを貰って。 麻里亜からは、『幸せはこの手で掴むもの』と、一体どこで手に入れたのか分からないスタンプを貰って。 私は、麻里亜から貰ったLINEのスタンプを原田くんに見せる。 彼も「イイね」ニコッと笑って、二人でそのLINEスタンプを購入した。 『何でもないようなことが嬉しくて、ふわっとしてて、くすぐったくて、でも嫌じゃない』 この感覚のこと、なんて言うんだっけ… ああそっか。 色々小難しく考えてたけど、単純なこの感覚こそが、『幸せ』って言うんだよね。 完
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