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「はい。そうですね。それが何か………?」 「ということは必然、夜が好きですよね?」 「………まぁ、嫌いじゃ無いですけど」 「つまり、黒い空が好きってことです!」 「はぁ」 ………何の時間だったのだろうか 「というわけで、今夜部活をします!部長命令です!」 「何がどういうわけかは聞いても答えてくれなさそうですね………」 「はい、答えません!きみちゃんには悪いですけど、ここで決定します!」 きみちゃんとは彼女の友達であり、もう一人の天文部員の綾川公子(あやかわきみこ)のことである 「そういうのはちゃんと皆揃ってる時に決めませんか?」 「きみちゃんには後で伝えとくんで、問題なっしんぐです!」 ………苦労多そうだな、綾川さん 「じゃあ細かいのは放課後教えてください。普通の部活もあるでしょうし」 「了解です!きみちゃんと決めときます!」 「そこには僕の意見は入らないんですね………まぁ構いませんけど………」 「じゃあまた放課後ですね、先輩!」 「はい。じゃあ授業頑張ってくださいね、部長」 「………朝から気が重くなるようなこと言わないでくださいよ~」 「当たり前の事を言っただけなんですけど………」 放課後は授業が終わらないと訪れないし 「まぁ放課後を楽しみにしてればあっという間ですね~」 「それで授業中怒られて放課後居残りで部活遅れる、とか止めてくださいね?」 「………まるで前にもそんなことがあったかのような言い方ですね?」 「まぁありましたし?」 「………以後気を付けます」 「前にもそんなセリフを聞いた気が………。部長の以後はいつ訪れるんでしょうかね?」 つい笑いを含めて投げ掛ける 「それは………さぁ?」 「分からないんかい!………………あっ」 つい心の声が……… 「………先輩?」 「はい!?何でしょうか、風見愛部長!?」 「何でまたそんなに固く………。むしろ今の砕けた感じが普通なんですよ?」 「いやいや、今のは唐突過ぎたというか………砕けるにしても時間をかけてというか………」 「………まぁゆっくりでも良いです。今更すぐに変えられるとは思ってませんから」 「ありがたいです………」 「またそんな固くして………。………………ん?この音………」 「予鈴………鳴ってますね」 これはだいぶ話し込んでしまった………じゃなくて! 「「遅刻する!!!!!」」 校門を入ったばかりのところにいた僕と部長は、ダッシュで下駄箱へと向かった………
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