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美術館の中では、解説のイヤホンを借りて、2人それぞれのペースで別々に回った。
約束した時間に外に出ると、先に出ていた様子の彼を見つけて慌てて駆け寄る。
「お待たせ。ゴメンね。だいぶ待たせちゃった?」
「いえ、僕もついさっき出て来た所ですから大丈夫ですよ。」
「そっかー。でも凄かったねー。やっぱり本物は迫力が違うよねー。あー、今日は来て良かったー。琢磨くん、誘ってくれてありがとねー。」
「いえいえ、菜つ姫さんが楽しんでくれたなら良かったです。 所でまだ時間も早いですし、ちょっとお茶でも飲みながらゆっくり話しませんか?」
と言う訳で、私たちは地元に戻って、駅前のカフェに入った。
2人で、夢中で語り合ってるうちに、すっかり日も傾いていた。
「あ、もうこんな時間ですね。 ね、菜つ姫さん。 良かったらですけど、このまま食事でもどうですか? あ、僕、厚かまし過ぎるかなぁ…」
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