夜デート

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ちゃんと記憶は確かだし、話しも出来てる。 ただ、理性が効かない…。 ヤバイ。 きっと今の私からは、琢磨大好きビーム出まくりだ。 でも、琢磨も悪いんだよ。 まるで、私のコト彼女みたいにエスコートしてくれるから。 さり気なく私の指に自分の指を絡めてきたり、腕が当たる様にしてきたり、耳元に口元をくっ付けて内緒話ししたり。 まるで、キスでもしちゃうくらいに顔を近づけて来たり。 その度に、私の心臓はドキドキして顔が熱くなる。 余計にアルコールが回ってくみたいな気がする。 いや、回ってたんだよね、きっと。 明日は仕事だから早めに帰らないと…とは思うけど、なかなか腰が上がらない…。 今日が終わったら、こんな風に琢磨と2人きりで出掛ける機会なんてもう二度と無いだろうから…。 そう思うと名残惜しすぎて、私から「そろそろ帰ろうか」なんて言えなくて。 明日の仕事なんて無くなれば良い、なんて思うほど琢磨と離れ難かった。
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