青林檎

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「後悔するのはいい事だよ」  不意に聞こえた声に、俺は伏せていた顔を上げた。 「そうやって人は過去から学び、未来に活かそうと努力する」  椅子を回転させ恐る恐る振り返る。 「うわ!?」  思わず声を上げた。いつの間にか黒の帽子とスーツの男がベッドに座っていたからだ。 「だが人間は愚かな生き物だ。どれだけ悔いようが、過ちは繰り返す。キミも忘れた頃にまた人を傷つけるだろう」 「だ、誰だよお前! どっから入った!?」  男は足を組み直し俺と向かい合った。目は赤く鼻にはピアスをして唇は紫色。そして胸元から灰色の肌が見え正直キモい。
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