10人が本棚に入れています
本棚に追加
シンがソファから立ち上がって部屋から出ようとしたとき、
アンナに左手を掴まれた。
「!
「あっ、ごめんシン君!!
なんでもないから
おやすみ」
あ、あぁ。
おやすみ…」
シンを見送って
彼が自室に戻ってドアが閉まる音がしてから
アンナはその場に座り込んだ。
「…私どうして、シン君の手を握ったんだろ」
その問いにアンナ自身もわからずにいた。
そしてアンナは、
さっき使ってたコップを洗ってから
寝室にあるベッドに入った。
しかしあの夢を見たせいで寝付けなかった。
(だめだめ。
今日から体育祭の練習なんだから)
アンナはそう思いながら
目を閉じて寝た。
最初のコメントを投稿しよう!