5.闇

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シンがソファから立ち上がって部屋から出ようとしたとき、 アンナに左手を掴まれた。 「! 「あっ、ごめんシン君!! なんでもないから おやすみ」 あ、あぁ。 おやすみ…」 シンを見送って 彼が自室に戻ってドアが閉まる音がしてから アンナはその場に座り込んだ。 「…私どうして、シン君の手を握ったんだろ」 その問いにアンナ自身もわからずにいた。 そしてアンナは、 さっき使ってたコップを洗ってから 寝室にあるベッドに入った。 しかしあの夢を見たせいで寝付けなかった。 (だめだめ。 今日から体育祭の練習なんだから) アンナはそう思いながら 目を閉じて寝た。
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