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#2 真実の狭間
__深夜(パチパチ)
例の音が鳴る。ブルくんは何かに取り付かれたように荒れ寺の木陰に身を潜めていた。色々なものが見えた。
ブル『頭が割れるように痛い……』
ブルくんの身体は限界を超え、悲鳴と警鐘を告げていた。
ブルくんには到底の理解を越えていた。生まれた意味死んでいく意味全てを理解出来たなら、現状は何であろう?
そんなことさえブルくんは自信の意志とは無関係に思い始めていた。
ともあれブルくんはジッと視線を向けていた。
ブル『さじのようなものがみえる』
ブルくんの視線の先にはさじのようなものが朧気に見えていた。
ブル『フォークかもしれない』
どうしても焦点が定まらない。ブルくんはそんなことを考えながら綺麗な閃光を見つめていた。
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